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西端英典が考える「入れ歯復興」

「車は機能、装備など目まぐるしく進歩しているけど、ワイパーだけはあのまま。既成の概念がこびりついて発展がない」とは、自動車会社の開発にいる友人の言葉。

何気ない彼のこの言葉に、ハッと頭をたたき起こされたような気がしました。
今まで多くの患者さまに色々な部分入れ歯を提供してきましたが、この考え方というのはすべて先人の考え(専門書、論文、学会、大学病院の先輩など)を優等生的に学び、スキルを上げていただけで、自分自身の考えが入っていないのではないか。

ウィングデンチャーの開発の根底には、「入れ歯の概念を変えたい」という思いがありました。

失った歯の治療には、現在、ブリッジ、インプラント、入れ歯の3つの選択肢があります。

負けの治療」とも言われる部分入れ歯。
インプラントが一般化し、部分入れ歯は消極的な選択肢と考えられがちです。
しかし、全身の健康状態、体に関する考え方、経済的制約などのために部分入れ歯を選択する患者さまも多くいらっしゃるのが現実です。
万能のように見えるインプラントも、骨に直接結合させるためがためのデメリットも少なからずあります。

新たな部分入れ歯である「ウィングデンチャー」という選択肢ができたことで、残った歯にほとんど負担をかけず、1本でも多くの歯を可能な限り長く残すことが可能になりました。

残された歯の感覚を大切にすることが、患者さまの「噛む」喜び、さらには全身の骨格のバランスにも影響を与えると考えています。

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