よく「フッ素は使った方がいい?」「使って欲しい!」「使いたくない!」
などさまざまな意見を患者さんからお聞きします。
当院ではフッ化物洗口を行うこともあるのでその辺りについて今回はお話しいたします。
ちなみにフッ素、と言うものは厳密には使用せずフッ化物という安定した化合物が使用されます。
今回は珍しく結論から
①歯磨き、フロスをきちんとする+フッ化物洗口など
→大変良い
②歯磨き、フロスをきちんとする+フッ化物洗口などしない
→良い
③歯磨きなどができていない+フッ化物洗口など
→ダメ
④歯磨きなどができていない+フッ化物洗口などしない
→ダメ
⚪︎フッ化物洗口について
フッ化物塗布や歯磨剤よりも効果が高いと言われています。
⚪︎期待できる効果
口腔内の酸性濃度を下げる
再石灰化
脱灰抑制
根面う蝕予防
細菌の力を弱める(これは少し)
⚪︎使い方
どこまで行っても原因となる糖分を歯面や口腔内から減らさないことにはフッ化物はきちんと作用しません。あくまでもきちん汚れを取った上で更なる効果を見込めるものがフッ化物洗口などです。
特にまだ歯質が弱い生えたての歯には特に効果がありますので、小学校に入るぐらいまでには始めても良いのかなと思います。
⚪︎副作用は?
常識の範囲内の使用方法では大丈夫です。
基本的に体内に入り込んだとしても腎代謝、骨代謝されます。
ただ大量に一気に飲み込んだりすると下痢、嘔吐等の症状が出ることがあります。
また常飲水に常に入っている場合など(フロリデーション)は一部知能指数などに影響が出るかもしれないという裁判がアメリカなどでありましたが、日本においては現在は大丈夫でしょう。
⚪︎過去に色々問題になったが??
PFASなど工業用のものなどは確かに肝機能などに影響がありますが、もちろんそれは使用していません。またフッ素症と言われる歯の白斑や骨硬化症は天然水に多く含まれているものを井戸水として多量に毎日使っていたため起こっているものでもあるので現在の水道水では大丈夫なのと、また歯科応用されている物にはそこまでの濃度が入っているものではないので当院としては悲観的に捉えてはおりません。
⚪︎フッ化物応用しないと虫歯ができる?反対に使えば虫歯はできない?
あくまでもフッ化物洗口などは「より虫歯になりにくくする」ものです。
あくまでも歯磨き不足が主な原因です。
また成人以降は歯並びによる歯のヒビ(マイクロクラック)も原因になってきます。
よって1番の抑制方法は徹底したブラッシング、フロッシングです。
とは言え100%汚れを取ることができる訳はないので、どうしてもそれでもできやすい方や高齢者になり唾液減少や歯肉が下がることによる根面露出が出てきた方に、よりう蝕抑制効果をもたらすものがフッ化物療法です。
また小児期は歯がまだまだ硬くないので虫歯になりやすいため、その歯を硬くコーティングするために使用します。
これももちろんきちんと歯磨きをすることが大前提です。
たまに「フッ化物を使わなくても虫歯になっていない!だから要らない!」
と言われることがありますが、それは親御さんの徹底した砂糖管理(おやつの量やタイミングなど)や歯磨き管理があったからでしょう。それにより虫歯ができないのであればそれに越したことはありません!
またそもそも虫歯菌が口腔内に生着しにくい方なのかもしれません。
虫歯菌は幼少期にどこかからもらってきて口腔内に生着し始めます。そこに常在菌との兼ね合いもあり虫歯菌がよく活躍する方と全く活躍しない方に分かれると言われております。
なので幸いにも幼少期に生着せず、常在菌との兼ね合いもうまくいくと結果的に虫歯になりにくい人が出てきます。
そう言う方ももちろん、フッ化物療法を受けなくても虫歯にならないかもしれません。
なのでフッ化物洗口などをしなくても大丈夫かどうかは結果的に虫歯にならずに大人になった、と言う結果論でしか語れないので、不要論は証明できておりません、、、
また現在はその人が今後絶対に虫歯にならない証明ができる方法が確立されておりませんので、あくまでもフッ化物が必要かどうかは結果論でしか捉えられないのです。
ただ何回も言うように
大事なことは日々のブラッシング、フロッシングであることは間違いありません!!
⚪︎とは言え使うのは怖い、嫌だ
それはそれで一つの意見として大いにいいと思います。
だからと言って歯磨きをサボるでもなく、定期検診を受けるのであれば防げるものは防いでいけるのではないかとも思います。
⚪︎フッ化物洗口を始める前に
まずは歯磨きを頑張りましょう!
次に過去に治療した詰め物や被せ物が本当に歯にフィットしているものか、今後の治療でちゃんとフィットさせていけるかが大事です。
そして歯並びも大事です。虫歯や2次虫歯になりやすくないか、治せるのかなど。
そして無意識下の口呼吸になっていないかのチェック、治療。
そこからさらにフッ化物洗口に辿り着くともっと口腔内の健康が長持ちします!







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