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COLUMN〜コラム〜

食いしばり、歯ぎしりは治るの?〜part①〜

冬になって体が縮こまるせいか、最近患者さんから食いしばりの相談をされることが増えました。
なので久々のコラム掲載は食いしばりや歯ぎしりについて話そうと思います。

まずそもそも食いしばりや歯ぎしりってなに?なんで起こるの?と言うところから説明いたします。

食いしばりや歯ぎしりにはいくつか種類があります。

①睡眠時ブラキシズム
これはよくある夜間就寝時に起こる食いしばりや歯ぎしりです。
理由は多岐にわたります。
1.睡眠障害
不眠症や睡眠時無呼吸症候群などによる睡眠障害
2.薬害型
中枢神経系に効果のある、抗うつ薬や抗不安薬などによるもの
3.嗜好品摂取
アルコールやコーヒー、タバコなどの接種によるもの
4.心理的要因
ストレスなど心理的なもの
これは海外旅行など楽しいことでも意外にも起こり得ます。
5.遺伝的要因
があげられます。
ここで注意すべきなのは、咬み合わせなどは理由に上がっていないと言うことです。
咬み合わせや被せ物の形態などはあくまでも、ブラキシズムをより悪化、増進させる可能性がある、と言うことで、原因には当てはまらないと言われています。

要約すると寝ている時の食いしばりとかは
中枢性(脳からの指令)、薬、アルコールとか、遺伝によるものということで、ただどれが原因かをすぐに限定することは難しいそうです。
なので治療法も一つずつ潰していく、となるわけですが、脳からの指令を断つことはなかなか難しいです。いってみれば寝言や夢を見ることをやめさせることに近いので現在の医学では確定的な治療法は確立されていません。

②覚醒時ブラキシズム
起きている際に起こるものです。
意外と気付かれないですが、これも結構な頻度で皆さん起こっています。
1.緊張性歯根膜咬筋反射
日頃からついつい姿勢が悪かったり、スポーツの際の癖などで軽い食いしばりなどを繰り返していると急に強く食いしばる癖になってしまうものです。
そのせいで仕事が終わると顎が痛かったり歯が軋むような感覚が起きたりします。

2.交感神経原生咬筋反射
例えば大きな試合や仕事の案件の前に緊張していて気付いたら食いしばっていたり、ワクチン注射の時やジェットコースターに乗っていて怖くてずっと食いしばっていたりするような感覚です。交感神経という体を緊張させる物質を出すものが、優位になる際についつい食いしばったり歯ぎしりをしてしまうものです。
反対にマッサージを受けている時やぼーっとしている時などリラックスしている時は副交感神経が優位になっており口元は緩んできます。

この①睡眠時②覚醒時 のどちらを見てもわかるように、いわゆる『病気』とはまた違って、これらはあくまでも生理的『行動』と捉える方が無難だと思われます。
ただ睡眠時無呼吸症候群や薬害によるブラキシズムは病気による『症状』として捉えるべきなので要治療対象ではあるかと思いますが、あくまでもブラキシズムは直接的病気でなく病気などにより誘発された症状の一種でしかないことはわかると思います。なので治すべきなのはそもそもの睡眠障害の方である、ということです。

難しい話を多くしましたが、結論としては『食いしばりや歯ぎしりを治す』という行為はなかなか起こり得ないというのが私の考えです。
その原因である睡眠時無呼吸症候群や薬の乱用、寝る前のアルコールの摂取の中止、仕事などの休憩により間接的にブラキシズムを抑制することが唯一の治療法、抑制法になるのかなと思います。
なかなかそういうわけにもいかない事例も多いことが、ブラキシズムの難しいところです。

ただそれらによって歯が割れたり、顎が痛くなったり、頭が痛くなったりすることも往々にしてあるので、それらを改善するためにはどうすれば良いかを次に掲載していきたいと思います。

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