先日コラムを読んでます、という温かいお言葉を患者様から頂きました。
まさかこの数件の掲載で読者がいることに驚くとともに情報の発信の偉大さを感じたところです。
今回は小児矯正についてです。
保険算定において、学校検診にて噛み合わせについての相談をするように印をつけられたお子様に対して、然るべき診査などを行った場合に歯科医院は保険点数の算定を行えるようになりました。
それからか当院にも噛み合わせの相談をしに来られる患者さんが増えたように思えます。
そこでよく聞かれることは
『いつからやるべきか』『大人になってからでいいのか』
答えは非常に難しく、その方の歯並びや顎の関節の状態にもよるのですが
小児矯正はリスクの少ない投資のようなもの と考えてください。
そもそも歯並びは大事なのか?といったところから解釈が歯科医師によっても違うと思います。
なので、ここからは私個人の見解ですが、、、
①歯並びによる口腔内への症状(虫歯など)は30代後半、40代から発現しがち
上顎前突(いわゆる出っ歯さん)などの方は上の45番目や下の6番目の歯と歯の間に虫歯ができやすかったりなど、歯並びによって虫歯になりやすかったり、また処置したはずの歯の虫歯の再発や破折なども歯並び由来であったりと、歯並びによって口腔内に様々な症状が出てくることが分かっています(これらの統計の詳しいことはまた後日掲載いたします)。
そして大人になった時に何か症状が出る可能性のある歯並びになるかどうかは小児期におおよそ想像ができます。
なので、そうならないためにも小児期からのアプローチが大事になってきます。
大人になってからの成人矯正との違いは、成長過程なので全身に応じた歯並びになりやすいところや、綺麗にした後の顎の動かし方や姿勢が成長過程であるがゆえ、その成長の仕方にも好影響を及ぼしてくれるというところです。また治療方法も成長を加味した全身へのアプローチなので後戻りなどの不具合や他の悪影響も少なく行いやすいです。
ただ、先に述べたような歯並びの方が全員虫歯など、悪くなるわけではありません。人によっては歯並びが悪くとも健康を保っている人も沢山いらっしゃいます。
なので、必ずといって全小児患者さんが矯正をしないといけないか?というとそういうわけでは無いです。ただ大人になってからの虫歯などのリスクを考慮するとあらかじめ綺麗にしておいて方がいい、という話になります。なのでリスクの少ない投資のようなもの、という風に捉えております。
②これからの日本はよりグローバルな環境になる
日本人は島国であるが故に陸続きのヨーロッパや各国から集まるアメリカなどと違い海外の方との触れ合いが少なく、どこかローカルな風潮が強い国柄でした。
ただSNSの使用が当たり前になり、小さな子から他国の文化や風潮に触れられるようになると同時に、経済の浮き沈みや税金の関係も含めて他国で働くことも普通になってきています。
日本人らしさ、という隠れ蓑に他国との関わりを避けることが難しくなってきております。
私はこれは時代の流れとして当たり前であり、とてもいいことだと思っております。
欧米の方(特に富裕層)は健康志向が特に強く、喫煙や飲酒、体系や歯並びなどを良くも悪くも意識して人と関わります。
そういったところで日本人もグローバルに活躍していこうと思うと、我々歯科医が関与するところですと歯並びは小児期からきれいにしておく必要があるのかな、と感じております。
これらも先に述べた投資と同じであるので、あらかじめ準備をしておくことで世界に羽ばたく若者がどんどん生まれてくれたら嬉しいと思っております。
③歯科医院に通い続ける理由ができる
矯正を始めると嫌でも歯科医院に通う必要が出てきます。その時に衛生士さんや歯科医師と触れ合うことで、矯正終了後も自然と検診に通いやすくなります。
以前掲載したように定期検診はすごく大事なので、その一歩と考えると初期費用はかかりますがいい投資になるのかなと思います。
いつからやるべきか?
については諸説あるので難しいですが骨の成長や永久犬歯の顎骨内での成長を鑑みると9歳までに始めるというのが一つのラインとして捉えてもらったらいいかと思います。あくまで目安です。
もちろん、舌機能や関節などのことも考慮すると、乳歯が生え揃い、ある程度治療に協力的になるであろう5歳前後から始めることも大事かもしれません。これもあくまで目安です。
結論として
小児矯正から始めた方が虫歯リスクなどを鑑みると得な可能性がある。
審美的な一面を見ると矯正の難易度的にも小児矯正からの方が楽な場面が多いと思われる。
要はリスクの少ない投資です。
矯正方法などは多岐に渡るのでここでは一概に言えませんので、いつでもご相談ください。







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